銅パイプで組み立てた50MHz用マグネチック・ループ・アンテナ

JA1LNQ さんの製作実験レポート(2016年6月18日)
       


■試して実験 ■
□「6メータ用MLA」実験報告です。  □



6メーターバンド用MLA(マグネチック・ループ・アンテナ)をレポートいたします。

概要:エアコンの工事で余った冷媒用配管(直径6mmの銅パイプ)を利用して製作しました。
電気的(無線)設計は、スキルが無いのでしませんでしたが、長年のKKD(経験、感、度胸)と根性で製作し、結果OK?
(JA1LNQ)

製作したアンテナの概要


写真は出来上がったMLAの構造で、鴨居にぶら下げたところです。寸法は写真内にあるとおりです。
基本的な調整方法は以下のとおりです。
@ MLAを鴨居等にぶら下げる。

A 無線機とMLAの間にSWR計を入れる。

B MLAの同調バリコンを回し、受信感度が上がる箇所か 電波を入力しSWRが下がる箇所を見つける。 (大まかでよい)

C 給電ループの枠径を調整してSWR1まで追い込む。


以下、実際調整と通信実験の結果です。




50MHzMLAで通信実験
       

■試して実験 ★6メーター用MLAの調整(1)★




■MLA調整の勘所

@ANTカップラーの負荷側に疑似負荷を接続する。
Aキャリアーを入れカップラーのVC1、VC2を回しSWR1に調整する(カップラーを負荷50Ωに対し最良状態にする)。
B疑似負荷を外しMLAを接続する。
CMLAのVCを回し目的周波数に同調させる(POWメーター表示を最大にする)。
DカップラーはいじらないでMLAの給電ループ枠径を調整しSWRメーターの振れが1になるまで追い込む。
ESWRが1になれば終了。
注:同調帯域(10KHz程)が狭いので周波数を変えたらC〜Eを繰り返し操作する。



給電部のループを調整
       

■試して実験 ★50MHz用MLA の調整(その2)★





給電ループの枠径を調整してSWR1まで追い込む。

以上で、調整は終了。


 この時点では実際の運用はしていないので最大の課題が残っています。 別途、運用実験により最終的調整を行います。




50MHzMLAで通信実験
       


■試して実験 ★6メーター用MLAによる運用実験★



> ■最終的な調整結果

上記の方法で最終的な調整を行いました。
H28.6.18(土) DE JA1LNQ 

6月17日、実際の運用にあたり最終的な調整を行い、室内に設置したこのアンテナを使って約1キロメートル離れたJA1GMO局と、51MHz FMにて実験交信をしました。
その結果、
給電ループを縮小したところSWR1となりました。


本アンテナが構造上出来上がった時点では、簡易調整で給電ループを大きくしない とSWRが下がらなかったのですが、実戦のための調整では、逆に小さくしないと良い結果が出ませんでした。

理論的なことは不明ですが、カット&トライで調整して、一応使える状態になりました。
伝搬距離の延長は、期待できません。
物の記事によれば、放射ループ、給電ループともに条件があるようです。  見様見真似て工作をしました。めでたしめでたし自己満足・・

以上、試して実験「6メータMLA」の巻
 by JA1LNQ  でした。



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