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電鍵工作レポート:JA1LNQ局より=市販の縦振れ電鍵を活用した複式電鍵の製作




電信運用にはまって昔製作した複式電鍵を紹介します。  
■1、思い立ちは(1978年頃/s53)
       



□写真1 自作複式電鍵 1版 1978年  □

 当初は、縦振れ電鍵から運用が始まり次にバグキー、電子キー、複式キーの順で楽しんできました。  その内、少年のころ板切れで縦振れ電鍵を作ったのを思い出して又、電鍵を作ってみようと思い立ち挑戦しました。




■2、2018年版。ノブは青で 
設計要素:材料と工具類
       



□写真2 自作複式電鍵 2版 2018年 □

使い勝手、見てくれ、製作技量(工具含む)、材料、費用等々を考えましたが設計図を作成するには至りませんでした。  比較的楽な工作方法として市販の電鍵を活用しようと思いつきました。

(1)主な材料(部品等)
(ア)市販の縦振れ電鍵−−−2個、(イ)ベーク板(基礎板) −−−1枚、(ウ)銅板(底板)−−−−−−1枚、(エ)電鍵取付サポート金具 −2個、(オ)接点取付金具 −−−− 2個、(カ)キーホルダー(ノブ) −−2個、(キ)ビス・ナット−−−−−数個、(ク)配線材(半田少々含む)  20cm

(2)工具類
(ア)直定規、三角定規、(イ)マーカーペン(細黒)、(ウ)ケガキ錐、(エ)ハンドドリル(錐3〜5m/m)、(オ)ネジ回し(+&−)、(カ)ナット回し(5〜8m/m)、(キ)半田ごて、(ク)接点張力測定ゲージ(※)



工作過程 
■3、二つの縦振電鍵を解体する
       



□以下の手順で組み立てます □

(1)市販電鍵の分解→ (2)分解した電鍵部品をサポート金具へ取付け→ (3)ベーク板へ取付位置の寸だし(ケガキ)→ (4)ベーク板の穴あけ→ (5)分解した電鍵部品をサポート金具へ取付→ (6)組み立てた電鍵をベーク板に取付け→ (7)電鍵取付の位置調整→ (8)底板銅板の取り付け(両面接着テープ止め)

(9)低周波発信器に接続=>ア、電気的接続の確認=>イ、接点の張力、間隔の調整

(10)完成



電鍵のパーツをサポート金具上に組立 
ベーク板に乗せ、銅板の底板に接着
       



□組み立て過程です □

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■4、運用感(観)、自己評価
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 操作時のガタ、切れ、音、安定性等々、見栄え観で評価した。
 当方は、複式電鍵を左手打ちで楽しんでいるが、その使用感で70点の出来栄と感じている。 メーカー製には、負けるが創意工夫に自己満足している。





 以上、JA1LNQ WAGAさんからのレポート、ありがとうございました。 (2019年2月3日)

 いつも電信QSOのお相手いただくWAGAさんから文中、工具類の中に(※)で示した「接点張力測定ゲージ」を以前、いただいています。電鍵操作には接点間隔の他に接点張力も軽すぎず、重すぎずの調整は大切ですね。