電鍵工作関連レポート:JA1LNQ局より=電鍵の接点張力測定する
電鍵の接点張力測定を 
「扇形テンションゲージ」で行う
       



■ 2種類のテンションゲージ ■


先にレポートした自作電鍵「市販電鍵部品を活用した複式」に低周波発振器を接続して試験をした際、接点の張力を定量的に測定しましたのでレポートします。  張力測定に使ったのはこのような「扇形テンションゲージ」というものです。

本測定器は、大型の継電器の接点張力を測定し、接点の目的を維持するために使用 したもので、それをこの度、電鍵の接点張力測定に試してみました。



ゲージを使った 
張力測定及び調整
       




■自作横振電鍵の接点張力を測定 ■



(1)測定前に電鍵構造部のスプリングと接点間隔を好みに調整しておく。

写真1中で示した測定器のセンサー(舌金具)防護U字金具を下部に移動させ、

写真2のようにセンサーを電鍵のノブ(つまみ)にあてがい、

センサーでノブを押しつけ低周波発振器の音を出し、

接点を最良の間隔、張力に調整しつつ、

最良の時点でゲージメモリを読み取る。

(2)最良状態にあるスプリング及び接点間隔調整ネジ等を固定する。



電鍵の張力を測定してみたら
結果と考察
       




■縦振電鍵の張力測定 ■


張力が定量的にわかるように

 電鍵の適正張力については各種意見がありますが、それが感覚的な「固め」とか「軽め」ではなく定量的に表現できることになります。

張力は、使う人の感じ方(好み)によりますが当方の場合、複式(横振れ)型が10g〜15gで、縦振れ型は、40g〜50gの調整値におさめました。

本測定器では、厳密な測定は不可能ですが目安的に自作あるいはメーカー製電鍵の 接点調整(張力、間隔含む)に定量的に挑戦できることが解かりました。



 以上、JA1LNQ ”WAGA”さんの電鍵張力測定のレポートでした。
ありがとうございました。(2019年2月5日)