■    沼南(しょうなん)ラジオ工作室発     ■
=== CQ ハムラジオ 2014年10月号 ===
「7MHz AM通信へのお誘い」 で掲載された
 抵抗器カラーコード読み取り円盤について
      




□ 抵抗カラーコード読み取り円盤の製作と使用方法 □


 45年以前、私がカラーコード読み取り円盤を考案したときのいきさつについては、当「しょうなんラジオ工作室」の別ページでも以前から掲載しています。
このたびCQハムラジオ誌連載「7MHz AM通信へのお誘い」をまとめておられるJR1KQU 加藤氏に、2014年10月号で私JA1GMOの自作AMシステムと共に昔の作品として抵抗カラーコード円盤を紹介していただき、その詳細や作り方はウエブ上で、ということだったので改めてここにご紹介するしだいです。
 なお、この機会にこれも私の考案した「金属皮膜抵抗器専用バージョン」も紹介いたします。


 この円盤は今から45年前の昭和44年(1969年)に私が必要に迫られて考案したものです。 当時半導体化、小型化が進むとともに抵抗器もカラーコードで表示されるものが増えてきました。そのころ私はラジオ雑誌(ラジオの製作)の編集者で、仕事として各種製作記事作品の実体配線図の校正がありました。
 回路図と実際の製作物、実体図版下を対比しながら版下校正していくものですが、その際、カラーコード表示の抵抗値を瞬時に読めないものかと、考えた末、考案したものです。まさに必要に迫られて作ったものでした。
その年(1969年)「ラジオの製作」誌の折込み付録となったのを皮切りに、 以来同誌や同誌別冊に繰り返し掲載され、多くの方々に活用していただいています。

 ■ 作り方 ■ 
(1)下の三つのカラー円盤の真ん中あたりに「カーソル」を置き、
(2)「コピー」、 (3) ペイント・ソフトなどに「貼り付け」て、
(4)「保存」した後、(5)「プリント」すれば、
カラーコード読みとり円盤の素材ができあがります。

私はパソコンの「Paint」ソフトでそのままプリンタに打ち出しますが、その際ページ設定画面で、「用紙」=A4横、「拡大・縮小のボタンを選択」して「1」×「1」ページを指定、余白は四方ともすべて「0」(ゼロ)としています。

   


プリント後、三枚の円盤をきれいに切り抜き、センターをネジあるいはハトメで回転するように固定します。プリントする用紙が普通紙の場合は、それを厚紙に貼ってから切り抜きますが、100円ショップにある「A4 厚口(0.28mm)光沢紙」にプリントすればそのまま切り抜くだけ丈夫できれいに仕上がります。
 


  ←←← <<左の写真>>
上は厚紙にプリントした状態。
下はそれを切り抜いた状態です。





沼南ラジオ工作室
抵抗器カラーコード読み取り円盤の使いかた
       



□ 数値読みとりの例 □


読み取り方法は上の絵のとおりです。実際の抵抗器のカラー帯の色@、A、Bを円盤@、A、Bに合わせるだけでOKです。AとBは線がつながるところの数値、桁を見ます。二つの線が共につながる場合は、単位が異なるだけで同じ抵抗値を示します。
抵抗器の4番目の帯(許容差)は最近は金色(+−5%)が多いようです。


===5本帯の金属皮膜抵抗器はどうする?
専用カラーコード読み取り円盤、あります。===
      

■金属皮膜抵抗への対応

 誤差(許容差)をプラス・マイナス1%や2%に上げた金属皮膜抵抗は抵抗器上のカラー帯は5本になります。
いままでの上記の円盤では対応しませんが、別途これが読めるカラーコード読みとり円盤も作りました。いままでのカラーコード円盤詳細を掲載するにあたり、初めて、そちらもご紹介します。
    

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