沼南(しょうなん)ラジオ工作室発  2014年9月19日
抵抗器カラーコード読み取り円盤 Ver.2
=== 5本帯の金属皮膜抵抗器専用 ===
         





□ 金属皮膜抵抗器専用円盤の製作と使用方法 □



 許容差プラス・マイナス1%から2%と精度をあげた金属皮膜抵抗器のカラー帯は5本あり、従来からのカラー円盤では数値が読めません。40数年前、私が最初の普通の炭素皮膜抵抗器用の円盤を考案した頃は高精度の抵抗は使うことがありませんでしたが、今はパーツ店でも普通に出回っています。
 そこで、最初の円盤を考案した頃を思い出しながら考えて作ったのがこのVer.2「金属皮膜抵抗専用円盤」です。
 
円盤はいままでの3枚に1枚追加して4枚。桁合わせのため目盛も細かくなっています。2枚目と3枚目の数字の小数点の位置が逆になっているところがミソです。 円盤の作り方は従来バージョンと同じです。

 つくりかた
(1)下の三つのカラー円盤の真ん中あたりに「カーソル」を置き、
(2)「コピー」、 (3) ペイント・ソフトなどに「貼り付け」て、
(4)「保存」した後、(5)「プリント」すれば、カラーコード読み取り円盤の素材ができあがります。

   


プリント後、4枚の円盤をきれいに切り抜き、センターを3mmネジあるいはハトメで固定します。プリントする用紙が普通紙の場合は、それを厚紙に貼ってから切り抜きますが、100円ショップなどにもある「A4 厚口(0.28mm)光沢紙」ならそのまま切り抜くだけで丈夫に、きれいにできます。


  ← 中央に穴をあけ、ハトメで止めます。プリント基板に使っているツメ付きハトメを利用しました。ネジ止めでもかまいません。




沼南(しょうなん)ラジオ工作室
金属皮膜抵抗器カラーコード読み取り円盤の使いかた 1
       


□↑ 金、銀のカラー帯で1Ω以下の数値を読む例 □


金属皮膜抵抗器の5本あるカラー表示の幅の太い帯は茶や赤で許容差を示します。抵抗値はこの反対側から読みます。一番目から3番目の帯が数字を、4番目の帯はその数値の乗数を示しています。
 炭素皮膜抵抗で誤差(許容差)を表していた色「金」と「銀」は、ここではマイナスの乗数の意味に使われており、上の図の例のように1.4Ω(実は1.40Ωでマイナス二桁まで精密に表示している)などの炭素皮膜型にはない精密な数値を表し、この「金属皮膜抵抗専用円盤」はそれを読み取ります。



普通抵抗用カラー円盤との比較で見る
金属皮膜抵抗器カラーコード読みとり円盤の使いかた 2 
       


□↑ 同じ48kΩを示してはいますが・・・ □


上の図は金属皮膜抵抗と炭素皮膜抵抗の値をそれぞれ専用の円盤で読んでいるところです。 許容差プラス・マイナス1%の金属皮膜型では「黄」−「灰」−「黒」−「赤」で48000Ω(48kΩ)です。
一方、炭素皮膜型では「黄」−「灰」−「橙」で48kΩとなり、kΩ以下の数値は表示されません。
二つの読み取り円盤はそれぞれ専用であり、互換性はありません。


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