沼南(しょうなん)ラジオ工作室 「電鍵」工作日誌 2017年2月23日

=== NO.19 機構を簡素化した
自作バグ・キー「2017酉1号、2号」 ===
           




□(19−1)2017年酉年。 立て続けに作ったかまぼこバグキー 酉1号、2号 □


昨年(2016年)は電鍵自作にのめり込んでしまい、しょうなんラジオ工作室が、電鍵工作室みたいになってしまった。今年(2017年)は本来のラジオ、オーディオも含めた電子工作に戻ろうとしているのだが・・・・。
 正月明けに手にした4枚のかまぼこ板。何としてもこの上には電鍵を作らなければならない、と勝手に自分に言い聞かせ、取り組む。2017年酉年=自分の干支にちなんで「酉型」と銘々したバグキー。いままでの自作かまぼこバグキーよりシンプルな構造ながら動作は確実。新年会で披露した1号(上)が好評?? だったので調子にのって同じ機構で2号(下)も作ってしまった。



あり合わせ部材のバラックテストから開始
       




□(19−2)3段階で最終形のかまぼこ板に □


 これは酉型バグ1号の製作過程。昨年末、考案製作したかまぼこ板全自動バグキー(当、電鍵工作記No.18で掲載)の機構を使えば、簡単なバグキーが出来るのでは、、と思って、あり合わせの部材を板きれ上に乗せて試行した結果、使えることを確認。少しずつ正式部材を作りながら、かまぼこ板上で第1号(一番右)が完成。
 この板は、短いかまぼこ板を2枚縦に接着して長くしたもの。完成したバグキーは結構使いやすい。これまでに作ってきたかまぼこ板バグキーは何だったのだろう、という感じ。





最初に作った酉1号の形と寸法をグラフ用紙に描いて酉2号の製作開始
       




□↑(19−3)グラフ用紙の上に描いた形に基づき金属部材を作る □


仮の板上に部材をあれこれ乗せたり外したりの試行錯誤で仕上げた酉型バグ1号。気持ちよく動作するのでその機構、寸法を実測しながらグラフ用紙上に描いて記録しておくことに。 こうしておけば、今後同じものを作りやすいのではないかとの想いで。
 早速、この図の寸法に合わせて酉型バグの2号を作るとこになった。  




操作レバーの部分を作る
       



□(19−4)駆動板の形はノコ刃の複式電鍵に近い。つまみはシナベニアを加工 □


以下、酉2号バグの製作過程となる。これは操作レバー部。機構的にはのこ刃式複式キーと同じ。のこ刃に相当するレバーはりんせい銅をバネにしたアルミ板。レバーの中ほどに付けた、L字型の金具(コイルなどの固定金具:秋葉原で30円で購入)で横にくる振動板を突っついて振るわせ、短点連続を出す。 つまみは、いつもの通り、シナベニアを切りぬいたもの。アルミレバーを両側から挟んでネジ止め。



短点用振動バネ部分の加工
       



□↑ (19−5)板ばねはリン青銅、真鍮の心棒、スライドする重りはジョイント金具を加工 □


 振動部。幅1.7センチ、長さ7センチのりんせい銅の先に直径6ミリの真鍮丸棒をハンダ付け。短点接点となるりんせい銅のU字型もここにハンダ付け。真鍮丸棒上をスライドさせる重りは秋葉原で買ったジョイント金具。




加工が終わった部材一式
       



□↑(19−6)アルミ、りんせい銅、真鍮等で加工、製作したパーツ類 □


 酉1号をなぞって、図面に従って作った各部の部材。 かまぼこ板には、部材製作中に寸法や相互の位置確認のためネジ止めした時の穴があいている。



かまぼこBUG2号、組立開始
       



□↑(19-7)ワニグチクリップコードで電子ブザーに結線して
働きを確認後、再びばらして板とノブを塗装 □


最終動作確認のため、出来た部材を改めて塗装する前のかまぼこ板に取付け。接点と端子間の結線は未だ。ワニグチクリップ付きコードで仮接続して電子ブザーにつないで動作確認する。



かまぼこ板、ノブの塗装        



□↑(19-8)カラーニスを布ですり込んで塗装。 □


 ちょっと格好付けるために塗装。ウオルナット・ジェルカラーニスを布に染みこませて何回かすり込む。かまぼこを切った時の包丁の傷が目立ってしまった。昔の家の台所の床を思い出した。初めは、テカテカ光っていたが、しばらくするとつや消しの落ち着いた色になった。



塗装済みかまぼこ板に改めて部品取付と端子配線
       



□↑(19-9)仮止めの部材を全部外して塗装したかまぼこ板上で最終組立て □


 かまぼこ板の塗装が終わり、最終的に部材を取付け、長・短の各接点と端子(手前のネジ付きの小基板)間を結線して完成。



酉1号と同じ機構で酉2号も完成
       




□↑(19−10) 2017年1月に完成した酉1号と酉2号 □


2017年1月、これまで自分が自作したバグと異なる機構で「17式酉型バグキー」1号が出来、2月には同型式の2号が完成。操作はともに同じ感触で悪くはない。ただし符号の速度はあまり早くならない。自分の運用速度に対しては問題ないが、高速に対応するためにいずれ重りを軽くしてみるつもり。

■このGMO流酉バグ1号と2号の動画をYuoTubeにアップしました。(下)ここに戻るには、使用ブラウザの戻る(←)で戻ってください。↓↓
GMO流「酉バグ1号および2号」の動画を見る

工作室に戻る  ←前頁(18)かまぼこ1レバー全自動 工作室に戻る  電鍵一覧に戻る