沼南(しょうなん)ラジオ工作室  2016年8月
===(10)自作バグ・キー「4号」 ===
           




□「3号」改良と同時並行して進めた「4号」バグ・キーの製作 □


3号バグ・キーを操作しながら気になる点を改造しているのと同時にそのノウハウ?をそのまま新なキーに活かしたくなって、並行で製作始めた第4号バグ・キー。それも作った直後からいろいろな部分が気になり、修正を加えた最終形です。

短点は、はじめは機械接点だったのですが、リードスイッチ式となりました。



自作バグ・キー「4号」作成直後から修正開始
       




□↑ 3号と同じく改造ポイントは振れ止め □


やはり作ってそのままOKとはいかないものです。操作を繰り返して、心地よい短点振動にするためには、「重り、短点バーのストローク、引きばねの力、短点接点の間隔」などをいじりながら良い点を探る作業が続きます。しかし、その過程がまた面白いものであると、このあたりから、そんな気持ちになってきました。
 
重りには大き目な磁石をあれこれ取り替えているところです。二つの磁石を短点バーに半田付けした真鍮板にはさむことで簡単にスライドできていますが、、、。 振動止めははじめの頃はスポンンジの材質を替えたりしましたが、最終的に「緩いねじ」に落ち着きました。





重りは二つの磁石を使ってスライド
       



□↑ 土台は木材から切り出し。20×8センチ、厚さ2.4センチ(日誌;16/6・23記) □


初期状態の4号バグ・キーを左右とも横から見たところです。短点レバーはL型に曲げたアルミ板、軸となる支点は、板上に水平に置いた3.5センチの小形ダイヤル・プーリーに垂直に軸金具を立てて固定。底面だけの片側保持ながら幸いそれほどのがたつきは出ていません。




これで結構ガタつきの少ない固定軸となりました
       



□↑ 自作バグ・キーの軸固定のしくみ □


上の、軸受け部分の文字説明ではわかりづらいと思い、説明補助のための参考の図と写真です。




振動吸収にはスポンジから緩く固定したねじに変更。重り磁石にぶつける

       




□↑ 張り付く二つの磁石、しんちゅう板をはさんでスライド □


短点の振動バーの不要な揺れを止めるため、硬さの異なるスポンジを試してみましたが、どうしてもはずんでしまうので、緩めのねじに交換。これは同時に改良研究していた3号バグ・キーで分かったこと。3号ではさらに振子型の振動吸収にしましたが、4号ではねじのままになっています。



機械式接点をリードスイッチに変更
       



□↑ 「3号」の経験から、機械接点を外してリードスイッチだけにした。 □


機械接点で製作した4号バグ・キーで、短点10秒間位はトントントンときれいに連続しますが、練習用発振器の音は短点がどうしてもかすれてしまいます。無線機につないだ時、発射電波の信号には影響ないのですが、やっぱり気になります。残念ながら機械接点をあきらめて、リード・スイッチに切り替えました。気持ちよいトーンで練習操作ができるようになりました。



リードスイッチに切り替えた第4号バグ・キーを横から見る
       



□↑ 横から見た4号バグ・キー。重りは磁石から金属ねじに変更 □


短点接点をリードスイッチに切り替え、対応して振動板に小さい磁石を付けたので、これまで重りに使っていた二つの大きな磁石は使えなくなりました。大き目なネジをスライドできるよう、横に細い穴を開いた真鍮板を半田付け。



自作4号バグ・キー改造もここまでとしました。
       




□↑ 振動部分のカバー取り付けと重りの追加で、最終しあげ □


 3号バグ同様、このままでは軽いので、机に固定するか、重たいものを抱かせるしかない。底に1ミリ厚の鉛を貼ってさらに滑り止めのゴム足を付けた板を貼り付けました。これで重さが640グラム。まだ軽い。さらに文鎮を抱かせることでねじで固定せずに使えるようになりました。   これまでの作品として完成した3号、4号、5号、三つのバグ・キーの中では、この4号が一番使い良いと感じています。

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