沼南(しょうなん)ラジオ工作室 電鍵自作研究 

=== (5)かまぼこ板 小形バグキー(リードスイッチ式) ===
   

バグキーの小形化を図る 
       




   電鍵の自作はこれまで縦型とか複式ばかりでしたが、2016年6月、バグキーを作ってみようと、ふと、思いたち以後試行錯誤の連続。2台がなんとか形になりましたが、ともに大型でした。
 ずっとかまぼこ板の電鍵を作ってきたので、バグキーもかまぼこ板にのせることを目的に製作したのがこれ。  かまぼこ板サイズにはできましたが、軽いので土台に鉄の重りを付けた結果、普通の大きさになってしまいました。





 製作前に紙の上で分銅振動をシミュレーション
       
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□↑ 紙の上で形状を検討□


「狭い板の上で短点連続を出すための形状はどうするか」。 原寸の紙の上に仮のレバーを置いて実験中。これまで作った2台のバグキーは、機械接点やリード・スイッチ両方を試しましたが、ここでは動作が確実なリード・スイッチを使うことにしました。





 今度は実際のかまぼこ板上でのシミュレーション
       
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□↑ 仮の部材を組み合わせて動作させてみる□


紙の上で一応の形を想定後、かまぼこ板に仮に組立て。部材の位置や寸法を動作を確認しながら決めます。 ワニ口クリップコードや、ダブルクリップ、輪ゴムなど総動員です。
 気持ち良い短点の発生は分銅の振動と磁石、リードスイッチの位置で微妙に変わるので慎重にします。





アルミ板や木片を加工して主な部材を作ります
       



□↑ 何度も使った穴だらけのかまぼこ板の上で何とか形にはなったが □


紙上で、さらにかまぼこ板の上での仮組みたて、試行をもとに最終的な形にするべく組立てた初期のかまぼこ板バグキーの姿です。

基本構造はこれまで作った2台のバグキーをそのまま縮小したものですが、振動部分も短くなるので、トン・トン・トン、がどうしても速めになってしまう。さらに、レバーのストロークを大きくしないとうまく連続しない、、、。などなど。まだ不満だらけ、さらに研究が必要な状態です。





リードスイッチ交換とともに各部修正
       



□↑ リードスイッチを交換 □


リードスイッチ接点が時々働かなくなります。もともと以前電子工作の時に使ったのが残っていたものですが、NEC RD−24−2030Fと銘打ってある。規格は(1A125VAC/200VDC)とあり、接点としては十分なのだが? 磁石のほうは、100円ショップのマグネットクリップから外したもの。

  手元にあった別の丈夫そうなリードスイッチと交換してみました。パチンコ台の不正防止用の磁気検知器のようです。結果はOK。どうやらガラスから出ているリード線に直接半田付けしていたので、ガラスにひびが入り、ガスが抜けてしまったのかもしれません。





短点レバーのばね交換や体裁改良、重りの土台作成で完成
       




□↑ 独自の進化? をとげたガラパゴス・キーとなるか □


 短点レバーには、はじめ板ばねを使いましたが、反発力が強すぎて力まかせに叩かないと符号がでませんでした。ノック式ボールペンのばねで柔らかくかつ適当な反発力を出すことで、軽くなりました。しかし、ある程度のストローク(振り)がないときれいに短点が出ないという問題はそのままですが。
 他の大型の2台の自作バグ・キーとも異なる操作感覚です。市販製品のバグ・キーとはかけ離れた操作感の「ガラパゴス・キー」になるのかもしれません。でも製品版を使うつもりのない(買えない)私には関係ないようです。重い基台部分はホームセンターで16×10×1センチの鉄板を購入して作成。電鍵を含めた重さは1.5キログラム強。裏に滑り止めを張ってどんな操作でもびくともしません。少し重すぎるくらいです。

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